社会課題 02

難民問題と国際政治

―歴史と現在―

法学部 国際関係法学科
教授  岡部 みどり

本講義では、難民問題をめぐる国際政治を、過去と現在に焦点を当てながら明らかにしていきます。難民問題は16世紀から生じたと言われていますが、広く世界に知れ渡ったのは第1次世界大戦時に起こったロシア革命により多数の難民が発生したことを契機としています。このとき以降、国際連盟などを通じた国際的な難民保護枠組みが模索され、また発展していきました。この発展の動きは第2次世界大戦、いわゆる米ソ冷戦を経て現在に至ります。
本講義では、難民問題を一貫して「国際関係=政治の問題」として取り扱います。これは、経済目的の外国人労働者受け入れだけでなく、あるいはそれ以上に、難民問題が極めて国益に密接に関わる問題である、ということを意味します。難民問題は一面では極めて重大な人道上、人権上の問題であることは確かですが、同時に、問題への対応を迫られる、またその責任を持つべき国の間の協力の問題でもあります。(伝統的)安全保障、貿易や金融など経済問題とは異なる国際協力の現状がはたしてどのようなものとなっているのかを正しく理解し、それに基づく議論を展開できるようなスキルの育成を図ることが本講義の目的です。

実施形態

オンライン

定員

上限なし

秋学期開講日程

第1回

10/3(木) 17:30-19:00

第2回

10/17(木) 17:30-19:00

第3回

10/31(木) 17:30-19:00

第4回

11/14(木) 17:30-19:00

※春学期と秋学期は同内容を予定していますが、講座によっては内容を更新する場合があります。秋学期の詳細は開講前に改めてご案内します。
開講講座

技術革新

今日、目まぐるしい進歩、発展を遂げている科学や技術は経済、社会、人々の生活にも大きな影響を与えています。実際にどのような変化が起き、その先にどのような未来があるのかを展望します。講義ではAI、ビッグデータ、バイオ、宇宙利用等をテーマとして扱います。

社会変革

現代社会では、これまで培われてきた慣習や価値観、構造などが急速に変化しています。そのような時代における自らの生き方・働き方、社会をデザインすることについて考えます。講義では生き方、働き方、倫理、人権、哲学、仕事の在り方などをテーマとして扱います。

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