社会変革 11

共感の時代の哲学

-ショーペンハウアーとニーチェ思想の観点から-

基盤教育センター 特任助教 梅田 孝太

現代は「共感の時代」と呼べるほどに、わたしたちは日々「共感」を重視し、コミュニケーションの基盤としています。たとえば「共感力」はビジネスパーソンの必須スキルとされ、医療従事者の患者対応にも期待されるなど、多くの場面でポジティヴなものだと考えられています。ですが、他方で、「共感」のしすぎや押しつけが同調圧力や抑圧の原因として問題になっています。また、目先の人への「共感」だけではよりよい社会を目指すことはできないという批判もあります。この講座では、現代の「共感」をとりまく状況について哲学的な視点から考察し、とりわけショーペンハウアーやニーチェといった哲学者たちの「共感」をめぐる考えを参照し、受講生同士で対話していくことで、わたしたち自身が「共感」についてどんな思い込みを持っていて、いかなる希望をもつことができるのかを考えていきます。

実施形態

対面

定員

35

秋学期開講日程

第1回

10/1(水)18:30~20:00

第2回

10/15(水)18:30~20:00

第3回

10/29(水)18:30~20:00

第4回

11/12(水)18:30~20:00

開講講座

社会課題

現在、社会は環境、分断、教育、貧困など、様々な課題を抱えています。実際に社会で今、何が起こっているのか、持続可能な社会を構築するために私たちは何ができるのかを考えます。講義ではSDGs、気候変動、エネルギー、難民問題、平和、などをテーマとして扱います。

社会変革

現代社会では、これまで培われてきた慣習や価値観、構造などが急速に変化しています。そのような時代における自らの生き方・働き方、社会をデザインすることについて考えます。講義では生き方、働き方、倫理、人権、哲学、仕事の在り方などをテーマとして扱います。

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