AIの社会への貢献と課題
経済学部 経済学科 准教授 倉田 正充

現代の人工知能(AI)は人間社会にどう貢献しているのでしょうか。あるいは、そこには何らかの弊害も生じているのでしょうか。第3次AIブームにより社会が大きく変容している現在、これらの問いに対する「答え」も日々変化し続けています。開発途上国では、確かにAIを含むデジタル技術により医療や教育、金融などサービスの質が大幅に向上している分野があります。他方で、AIやロボットによる自動化技術により雇用が奪われたり、AIを利用できる人々と利用できない人々の間で格差が拡大するのではないかといった懸念を上げる声も少なくありません。
この講座では、AIが貧困削減をはじめ持続可能な開発目標(SDGs)の様々な目標に対してどのように貢献できるのか、あるいはどのような負の影響を及ぼしうるのかについて、最新の事例や研究を通して学習します。扱うトピックは貧困、農業、環境、医療、教育など多岐にわたります。様々な分野におけるAIの功罪を問うことで、私たち自身の今後の暮らしや社会について考えることを目指します。
※春学期の講座とほぼ同一内容になります。
実施形態
ハイフレックス
定員
対面:40
オンライン:上限なし
秋学期開講日程
第回
10/10(金)18:30~20:00
第回
10/24(金)18:30~20:00
第回
11/7(金)18:30~20:00
第回
11/21(金)18:30~20:00
社会課題
現在、社会は環境、分断、教育、貧困など、様々な課題を抱えています。実際に社会で今、何が起こっているのか、持続可能な社会を構築するために私たちは何ができるのかを考えます。講義ではSDGs、気候変動、エネルギー、難民問題、平和、などをテーマとして扱います。

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社会課題 01
変わりゆく日本の人々の自画像
-NHK放送文化研究所2調査の50年から-
総合人間科学部 社会学科 特別契約教授
藤村 正之 -
社会課題 02
時事トピックから現代社会を読み解く
-オウム真理教事件と「宗教二世」問題-
総合人間科学部 社会学科 教授 芳賀 学
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社会課題 03
地域からジェンダー平等を
経済学部 経済学科 准教授 竹内 明香
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社会課題 04
ラテンアメリカから発信された経済思想
-豊かで平等な社会を目指して-
外国語学部 イスパニア語学科 教授 谷 洋之
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社会課題 05
ブラジルから見た世界
-存在感が増すグローバルサウスを考える-
外国語学部 ポルトガル語学科 教授 子安 昭子
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社会課題 06
アメリカと世界、そして日本
総合グローバル学部 総合グローバル学科 教授 前嶋 和弘
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社会課題 07
上智大学で学ぶアンコール・ワット
-考古学・地域研究・文化遺産論-
総合グローバル学部 総合グローバル学科 教授 丸井 雅子
技術革新
今日、目まぐるしい進歩、発展を遂げている科学や技術は経済、社会、人々の生活にも大きな影響を与えています。実際にどのような変化が起き、その先にどのような未来があるのかを展望します。講義ではAI、ビッグデータ、バイオ、宇宙利用等をテーマとして扱います。

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技術革新01
毒の魅力
-毒から薬へ-
名誉教授 笹川 展幸
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技術革新02
AIの社会への貢献と課題
経済学部 経済学科 准教授 倉田 正充
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技術革新03
電子レンジの魔法
-マイクロ波の科学とその応用-
理工学部 物質生命理工学科 教授 堀越 智
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技術革新04
世界は光と電子でできている
理工学研究科 理工学専攻 教授 江馬 一弘
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技術革新05
ノーベル物理学賞から見た叡智の最前線
理工学部 機能創造理工学科 教授 平野 哲文
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技術革新06
デジタル技術と社会的課題のつながりを理解する
理工学部 情報理工学科 教授 萬代 雅希
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技術革新07
不確かな世界と向き合うための統計学のハナシ
基盤教育センター 非常勤講師 鎌田 浩史
社会変革
現代社会では、これまで培われてきた慣習や価値観、構造などが急速に変化しています。そのような時代における自らの生き方・働き方、社会をデザインすることについて考えます。講義では生き方、働き方、倫理、人権、哲学、仕事の在り方などをテーマとして扱います。

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社会変革01
潜伏キリシタンから「かくれキリシタン」へ
-長崎・天草のユネスコ世界文化遺産から探る-
名誉教授 髙祖 敏明
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社会変革02
教養としての組織論
-官僚制化の弊害-
名誉教授 小林 順治
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社会変革03
聖書にみる人生の四季と希望
-「希望の巡礼者」として歩む・その2-
神学部 神学科 教授 武田 なほみ
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社会変革04
『モモ』に学ぶ「いのち」の人間学
-時間は「いのち」なのです-
神学部 神学科 教授 片山 はるひ
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社会変革05
心を情報処理機構として捉える
-認知心理学への招待-
総合人間科学部 心理学科 教授 日髙 聡太
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社会変革06
持続可能なまちづくり
総合人間科学部 社会学科 教授 田渕 六郎
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社会変革07
行動経済学者と考えるこれからの資本主義社会での働き方・生き方
経済学部 経済学科 教授 川西 諭
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社会変革08
国際人権規範を使って、自分の暮らしと社会を変えてみよう
-「学ぶ」から「動く」へ-
総合グローバル学部 総合グローバル学科 教授 田中 雅子
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社会変革09
国際教養と生き方(2)
国際教養学部 国際教養学科 教授 ユー・アンジェラ
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社会変革10
地球市民の鉄道学
-「身近」から「発想」を得る視点-
理工学部 機能創造理工学科 教授 曄道 佳明
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社会変革11
共感の時代の哲学
-ショーペンハウアーとニーチェ思想の観点から-
基盤教育センター 特任助教 梅田 孝太
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社会変革12
キリスト教教育の現在と希望
-「教育」からキリスト教をひもとく-
基盤教育センター キリスト教人間学領域 助教 松村 康平
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社会変革13
メディアと女性認識
-どこから来て、どこへ行くのか-
ニュースキャスター・ジャーナリスト・椙山女学園大学 国際コミュニケーション学部 客員教授 安藤 優子
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社会変革14
ジャーナリストと学ぶメディアと現代社会
ジャーナリスト・東京大学情報学環講師・昭和女子大学客員教授 大門 小百合