社会変革 04

『モモ』に学ぶ「いのち」の人間学

-時間は「いのち」なのです-

神学部 神学科 教授 片山 はるひ

1973年に出版された『モモ』は総発売部数360万部のロングセラーです。コロナ禍が始まって以来、特に注目され、「時間とは何か」という普遍的な問いを通して、人間存在について、つまり私たちの人生について深く考えることのできる作品です。この講座では、まず、ミヒャエル・エンデの生涯を知ることから始め、『モモ』という一見ただの子ども向けファンタジーの背景にある実存的な問題にアプローチしてゆきます。次にアンリ・ベルクソンの『時間と自由』で展開されている哲学思想やフロムの「愛するということ」などを参考にしつつ、『モモ』を深く読み解いてゆきます。また、エンデの思想の基盤にあるキリスト教の死生観にも言及し、真の幸福を探求し、今を充実して生きるための知恵を探ってみたいと思います。

実施形態

ハイフレックス

定員

対面:40

オンライン:上限なし

秋学期開講日程

第1回

10/3(金)18:30~20:00

第2回

10/10(金)18:30~20:00

第3回

10/24(金)18:30~20:00

第4回

11/7(金)18:30~20:00

開講講座

社会課題

現在、社会は環境、分断、教育、貧困など、様々な課題を抱えています。実際に社会で今、何が起こっているのか、持続可能な社会を構築するために私たちは何ができるのかを考えます。講義ではSDGs、気候変動、エネルギー、難民問題、平和、などをテーマとして扱います。

社会変革

現代社会では、これまで培われてきた慣習や価値観、構造などが急速に変化しています。そのような時代における自らの生き方・働き方、社会をデザインすることについて考えます。講義では生き方、働き方、倫理、人権、哲学、仕事の在り方などをテーマとして扱います。

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