社会変革 02

教養としての組織論

-官僚制化の弊害-

名誉教授 小林 順治

春学期の講座では、メインテーマである「教養としての組織論」の問題提起と現代社会に生きるすべての人びとが組織論を教養として学ぶべき理由を取扱いました。その問題とは、このところ日本で進行している国力の低下、社会の劣化はなぜ起こっているのか、という問題です。その原因はきわめて複合的なものだと考えられますが、組織論を専門とする私の目には、組織がうまく機能していないことが大きな一因になっているように見えます。今期の講座では、「―官僚制化の弊害―」という副題をつけました。官僚制は、近代に特徴的な組織およびその管理として登場してきたものです。現代に生きる私たちは、人類史上もっとも能率的な組織である官僚制の恩恵に浴してきました。近代以降、官僚制の普及とともに、社会は高度化し、生活はより豊かなものになってきました。にもかかわらず、このところ日本の国力は低下し、社会は劣化し続けているのでしょうか。今期は、官僚制について基礎的な理解をしていただいた上で、その問題に対する答えを探ります。

実施形態

対面

定員

40

秋学期開講日程

第1回

10/17(金)18:30~20:00

第2回

10/31(金)18:30~20:00

第3回

11/14(金)18:30~20:00

第4回

11/21(金)18:30~20:00

開講講座

社会課題

現在、社会は環境、分断、教育、貧困など、様々な課題を抱えています。実際に社会で今、何が起こっているのか、持続可能な社会を構築するために私たちは何ができるのかを考えます。講義ではSDGs、気候変動、エネルギー、難民問題、平和、などをテーマとして扱います。

社会変革

現代社会では、これまで培われてきた慣習や価値観、構造などが急速に変化しています。そのような時代における自らの生き方・働き方、社会をデザインすることについて考えます。講義では生き方、働き方、倫理、人権、哲学、仕事の在り方などをテーマとして扱います。

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