感情を歴史する
-感情史研究の現代的意義と可能性-
2026.01.10
現代社会においては「感情」が大きな役割を果たしています。それは、政治への「怒り」の感情が選挙の際に力になったり、エンパシー(共感力)や心の知能指数(EQ, emotional quotient)の育成が重要だ、と言われたりすることのなかにも見て取れるのではないでしょうか。現代の歴史学においても「感情」は関心を集めており、例えばジェンダーにフォーカスする歴史研究がジェンダー史と呼ばれるのと同様、「感情史」と呼ばれるアプローチが注目されています。本講義では、感情史が登場した歴史的背景をひもときながら、私たちが感情とみなすものの歴史性を明らかにする一方で、感情史とはどのようなものでありうるのか、そこにいかなる可能性(限界も含む)が見出せるのかといった問いを、具体的な事例をもとに受講者とともに考えます。
※2025年度春学期とほぼ同一内容となります。